「どうすればよい酒ができるのか」という醸造技術は、明治時代までにほぼ確立されています。よい酒をつくるためには、その確立された工程をていねいに踏まえてつくりあげることしかないと考えています。一般的には、よい酒は少ししかつくることができません。しかし、希少な高級酒だけをつくっていては、また逆に低品質な安酒だけをつくっていては、日本酒が滅びてしまうのではないでしょうか。
そういう危機感から、私たち八海山は、普段のお酒の品質を少しでも高め、日本酒のスタンダードを高めていかなければならないと考えています。すべての普通酒を吟醸づくりにする、すべての吟醸酒は大吟醸の品質を目指す。大吟醸は毎年毎年、限りない最高品質を目指す。それが八海山の志です。